2016年7月30日土曜日

ブレストファイブ

昨日か一昨日か、梅雨が明けてすっかり夏になってしまいましたね。
夏ってこんなに暑かったんやー!

では、梅雨明け前のライブについての備忘録を。


***


7/24@下北沢BREATH

シャイニーズの企画でした!
歌だけでなく、プレゼンや踊りの出演者がいらしたんやけど、
どれも見ごたえバッチリでした。
楽器や歌じゃない人と対バンするとちょっと緊張するよな。
シャイニーズはまたもや、企画やのに新曲を初披露しててすごいなぁと思った。
自分ならよそで試してからやるとこやけど。
シャイニーズ節が効いてた。
「節」がなければ個人アートをしてる意味があんまりないと思う。

1. メルボルンCity Loopの歌
2. あれもこれも
3. ヤマザキ 踊るパン祭り
4. 大横川親水公園の猫
5. うたたねのうた
6. ビッラルさんのモジャカレー
7. イングランドの女

ライブが1か月以上空いてたり、その間無職で遊びほうけてたりしたので、
ある種の復活ライブだった。
わけわからんミスはあったけど、僕も「節」を醸し出せたのではないかと思います。


***


7/25@池袋FI5VE

オバタ史上初、バンドオケを流しながら弾き語りをしました。
ボーカルの場のノリをくみ取ってくれへんバンドやから難しかった~。

i)音源の世界とライブは違う風にやってるけど、どっちも僕のやりたいことだと知ってほしい。
ii)誰かのライブを見て、オケでもやりたいなーって思った。
iii)FI5VEの共演者はオケの人が多い。
という理由でやってみました。
なんていうか、いつもオケ語スタイル人と思われては本意ではないので、
今後も滅多にやらないでしょう。
バンドに埋もれるアコギが好きなので楽しかったけど、
アコギのグルーブが出されへんのは寂しかったな。

1. ヤマザキ 踊るパン祭り
2. 大横川親水公園の猫
3. ビッラルさんのモジャカレー
4. メルボルンCity Loopの歌
5. 言い訳コーヒー
6. 竹居薬局の犬
7. イングランドの女



アロハ!

2016年7月16日土曜日

北海道へ行くの巻 (下)



宿の朝。



翌朝、出発のときに玄関に猫がいた。
一緒に写真を撮らせてくれるなんて珍しいですよ~。とオーナーは笑った。



一息つくために、常連のたまり場みたいな喫茶店に入った。
店はやたらと広くて、長椅子対面の6人席に一人で座った。

モーニングセットのゆで卵には賞味期限が印刷されてあった。
僕にとっては珍しいことだ。


その喫茶店には朝から色んな人が訪れた。
色んな人と言っても、一般的なご近所さんたちだけれど。

喫茶店で時間をつぶしたのは、
「キッチンぐるぐる」が午前11時オープンだからだった。

ぐるぐるは、大介君から聞いた、レストラン・ライブバーのようなところ。
満月の日に合わせてオープンマイクが開催されている。

今回は満月の時期ではなかったのでせめてご飯でも食べていこうということで訪れた。
タコスとグレープフルーツジュース。
全体的に木っぽい内装でこじんまりとしていて、でも狭苦しくなく、
演奏するにもお食事をするにも気持ちのいい空間。

説明するのが面倒だったので、とくにマスターと会話をしなかったが、
今度は演奏を見たりしたりすることがあればいいな。

昼前に電車で札幌へ戻る。
ものごっつい雨が降ってきた。
晴れてさえいれば公園とかに座れるのにな。
この旅行中には、観光だけでなくて勉強もしようと思っていた。
旅は持ち物が少ない=誘惑が少ないから読書とか勉強には最適!

マルセイコーヒーというとこに入った。
今月、TOEICをまた受ける(定期的に受けてるだけで、特に意味はない)ので新しい本を買ったのだが、
あまり納得のいかない本だった。
でもやりきるしかないしなぁ。
あと、医療手技のマンガ。
この2冊が旅のお供。無職のうちに勉強しとかんと。

気が済んだくらいのところで、隣に大学生らしき男女二人組が座った。
女子が先輩のようだった。
蓋然性がナントカという難しい話をしていた。
かわいい声で喋りまくる身長が低い先輩と、
聞きながら意見も言える好青年だった。
喫茶店という場所を考えればめっちゃやかましかった。
頑張れ若いの。

駅ビルで豚丼を食べた。
ただの豚丼ではない、ただものではない豚丼だ。
800円くらいするけど後悔しない。
北海道にはそんな代物がある。

その後19時ごろに大介君と合流し、
Mellowというライブバーのオープンマイクへ。
25組くらいは居たと思う。
19時すぎに入ったが、出番は22時すぎだった。
アマチュアミュージシャンというよりは、楽しくカバーをやっている人のための場所だった。
それでも僕らのオリジナルの歌を温かく迎え入れてくれた。

1. ビッラルさんのモジャカレー
2. あれもこれも

終演後、コンビニで北海道限定の山わさびカラムーチョと酒を買って大介君の家で飲んで寝た。

気付けば遅めの朝だったので起床10分くらいで出発した。

北海道で有名らしいセイコーマートというコンビニで、自社ブランドのメロンアイスを食った。
市街地まで徒歩30分。
初日に泊まったカプセルホテルにまたチェックインして荷物を置いて、北海道大学へ。
これらは歩くのが好きな人なら歩ける距離。

北大はめちゃくちゃ豪華だった。
学舎に着くまでに芝生と森と川があった。
お昼に学食にしようと思ったが異常に安かったので、怯えてその隣のパン屋のパンにした。
でもあとで学食の定食の現物を見ると予想に反して美味そうだった。
次回は学食の飯を食うべきだ。


カプセルホテルのあたりに戻ると、大通りがホコ天になって出店が出ていた。
見物しようと思ったが、人が多すぎてやめた。
人ならいつでも見れる。
でも北海道の人は美人かもしれないと思った。
東京ではおしゃれな人が多いのに対して、
札幌では、服装は奇抜ではないが全体的に清潔感があるという女性が多かった。

昼下がり、「市電」と呼ばれる路面電車に乗ってロープウェイ乗り場へ行く。
30分ほどで着く。
ロープウェイで山に登れば札幌市を一望できるらしい。
でも今回はいいかな。
乗り場まで行って、なるほど…と歩き回って、
山のふもとの「宮越屋珈琲」という、ご当地チェーン(と思ったら東京にもあるやないか)の喫茶店に入った。

すごく高級感があった。他の店舗よりも高級感を出しているようだった。
そんな場所でTOEICの勉強をするんですが…。

夜は大介君と合流して回転寿司へ。
そらぁおいしいです。

その後居酒屋へ。
札幌でやたらと目にする「ザンギ」というものを食べた。
唐揚げと何が違うのかは聞いたけど、
味で区別しろと言われたらできない。

翌日、朝からまた大介君と合流して、スープカレー屋さんに並んだ。

平日であっても開店前から行列ができている。
僕はスープカレーを食べるのが初めてだった。
和風だしの優しい味が全体を支配していた。
具の野菜は素揚げ。素揚げは美味しくなるけど、蒸し野菜くらいでいいんちゃうかな。
いや、自分が数日間脂っこいものを食べすぎてるからかも。

その後は一人でお土産探し。
スープカレーは驚異の腹持ちだった。

ホテルで昼寝をして(贅沢な旅である)、その後DOのラーメン屋へ行った。

隣でラーメンを食っていたのは
日本人にすぐ「ロシアの方ですか?」と言われそうな、
お人形さんみたいな色白の美しい女性だった。
味噌ラーメンは美味しかったと思うけどそっちのインパクトの方が強かった。
そもそも水道水がうまいから何でもうまくなるんちゃうんかと思ってきた。

再び大介君と合流して、札幌市街地にあるOYOYO(オヨヨ)のオープンマイクへ。
こちらは一昨日のとは対照的で、
オリジナルのシンガーソングライターばかりだった。

1. ビッラルさんのモジャカレー
2. メルボルンCity Loopの歌
3. 大横川親水公園の猫
4. あれもこれも

普段からライブをやってる場所ではなく、
多目的カルチャースペースみたいなところ。
小樽の「ぐるぐる」の「満月ライブ」から派生して「新月ライブ」というオープンマイクをやっている。
マスターは渋くてナイスなオジサンだった。
演者とお客さんと楽しくつながることができた。
僕は翌日に札幌を出る予定だったので、
出会えて嬉しかったがやっぱりすぐ離れるのは残念だった。
また札幌で歌えるといい。

翌日、東京に戻る。
飛行機に乗りたくない+北海道新幹線を体験したいという理由で、
あえて時間をかけて電車で帰ることにした。

でもそれだけじゃつまらないのでついでに函館で降りる予定にした。
どのみち乗り換えなければいけないし。
札幌から函館まで特急で4時間。ほとんど窓の外を見てた。
なんにもないけど面白かった。

コンビニで、大阪や東京では見かけない「とうきびアイス」を買った。
韓国で食べたような気はする。
身近にあったら結構な頻度で食べそうなくらい好き。
見物の時間は4時間くらいしかなかったので中途半端だったが、函館に行った気分にはなった。
ここも一人で来るようなところではない。

ほんで(昼どきは過ぎたというのに)めっちゃ並んでるラーメン屋を断念して、
すいてる店の塩ラーメンを食べた。
東京はこってりラーメンが主流で、ラーメンてそんなもんやと思ってたけど、洗脳されてたわ。
全然あっさりでええわ。

DOの、ラッキーピエロという名物ハンバーガー屋さんに行くべきだった!が、
見つけて思い出した。時すでに遅し。

『函館~札幌意外と離れてる事件』に続き、
実は、函館市街地のある函館駅と新幹線の新函館北斗駅もちょっと離れてる。
電車で30分弱である。

新函館北斗駅に着けば、は~るばるきたぜだと思っているテッキリ者がほとんどではないだろうか。
僕も特急券を取るまで知らなかった。

新函館北斗駅で新幹線の出発まで時間があったので降りてみた。
なんにもなかった。

東京には何でもあるけど「なんにもない」がない。
札幌もそうだった。
札幌~函館の特急列車で「なんにもない」窓の外を見てる4時間が楽しかったのは、
何も押し付けられることがないからだったのだ。

新函館北斗駅の売店で北海道限定フレイバーの「じゃがですよ」があったのでうおーなんじゃこれって買った。
(結局、何かはある)
北海道限定と言われても僕はそもそも「じゃがですよ」がよくわからない。
じゃがですか…

東京行きの新幹線では、青函トンネルを抜けたあたりから夜になって、
真っ暗になった窓の外はそんなに楽しくなかった。
人は夜になったら寝るものなのだ。

都会に帰ってもマイペースにゆっくりしよ。

かん!

北海道へ行くの巻 (上)


できるだけコンパクトに記したかったけど無理でした。

***

北海道行ったことないコンプレックス
みたいなのがあった。


6月末で仕事を辞めて、
新しい仕事は7月下旬から。
北海道に帰ってしまったオープンマイク仲間の高橋大介君を訪ねる絶好のチャンスである。

過去にも、北海道に行く口実がある時期はあった。
大学時代のバンドメンバーのことである。
彼は過去に転勤で札幌に何年かいた。
僕はそのときに行くべきだったのだが、ぐずぐずしているうちに彼は千葉にまた転勤してしまった。

僕が札幌に出発する前夜に、そんな彼と飲みに行った。
僕はチケットも宿も取っていなかった。
北海道新幹線で余裕で行けると思っていた。

だがしかし。
彼に僕の作戦を話していると、北海道新幹線で函館まで行っても、
そこから札幌まで在来線の特急でも4時間くらいかかることが判明した。

合計8時間以上になるので、さすがにそれはなぁ。
飛行機を使うしか仕方がない。

翌日。

僕が飛行機に乗りたくない理由は2つ。
1. 飛ぶのが怖い
オーストラリアに居たとき乗りまくっていたのだが、いつしか恐怖心が芽生えてしまった。
でも車に乗って死ぬ確率の方がよほど高いとはよく聞く。
確率が高いとかじゃなくて、車の方が怖くないやんか。
それに対して、新幹線なら怖くないし、死ぬ確率も低い。

2. 耳は大丈夫か
一昨年に耳ポップ(外リンパ瘻)事件があり、スキューバダイビングなどは絶対にやるなと医師に言われていた。
飛行機は平気だという。ほんまかいな。なったことないやん。
ネットで色々見てみると、
水圧などで耳の中が破裂したりするのは、耳抜きができていないことが原因らしい。
僕は昔から耳抜きだけは何故か得意である。飛行機とか楽勝やろ。
また、航空性外リンパ瘻の文献を見つけて読んでみた。
実際に着陸する時に耳の何かが破裂した症例があったらしい。
うーんでも、これ自体かなり稀で、現代の旅客機などは客室は気圧が調整されているし、
心配ならばキャンディをなめるとか何とかで予防できるらしい。
なんしか、頻繁には起こらんし、耳抜きしときゃいけるっしょという内容だった。


よし、ジェットスターで行くか…
と、迷っているうちに値段が3000円くらい上がったので、ピーチにした。
14時台発の便、当日の10時くらいに値段を見てて、11時なったら上がってた。
そういうもんなんやー。
急いては事を仕損じるvs思い立ったが吉日。

初めての成田!ではない気がする。
電車で行くと千葉の田んぼがいっぱい見れた。
私たちの野菜はここで作られているのだ。
北海道行かんでもこんな広大な緑の風景見れるんやんか。
北海道行くけど。


前置き長いわ~たんたんと行こ!

着いた!
新千歳空港ドラえもんいっぱいおってテンション上がった。
途中から、いっぱいおりすぎてありがたみもクソもないなと思い始めた。
ドラえもんのブックカバーを買った。

この空港にはラーメン横丁みたいなものがある。
大介君お勧め(DO)の一幻のラーメンを食べた。
海老だしのラーメン。
海老は特に好きではないが、
えびせんなど海老風味のものは好きなので大変おいしかった。

お土産屋さんを見物すると、さすが!見たことない食べ物ばかりである。
花畑牧場のキャラメルポップコーンを食べた。
うまいが食べすぎ注意。胸が火事になる。

札幌市街地まで快速でおよそ30分。
英語アナウンスは関西空港へ行く快速のと同じ女性やった。
なんでこんなにクセの強い人を採用したんやろか。

DOのカプセルホテルにチェックインし、
札幌の街を歩いてみた。
東京系のチェーン店が多すぎて嫌になってきたので、さっそくだが大介君と合流することにした。

実際に地元の人と歩くと見方が変わる。
ここのラーメンはあかん、ここはうまい、北海道っぽいラーメンや。
ここの焼き鳥屋は北海道っぽいやつや。
ここのスタジオよく使う。とかそういうのを聞くと、東京ではなく札幌なのだと実感できた。

いや、確かに人の少なさと道の広さをとれば東京ではないのだが、
それ自体は新潟に行っても名古屋に行っても思うことなのである。

居酒屋に入って大介君に見どころなどを教えてもらった。

凍った刺身(ルイべというらしい)とアスパラのバター焼きを食べた。
アスパラがすごかった。
ちょっとトウモロコシみたいな味がするくらい。
アスパラはすごかった。

翌日は何もないので、小樽で1泊することにした。
北海道としては珍しい、電車で1時間もかからない隣町。

朝、南小樽駅で降りた。
少し坂を下ると、
北海道とは関係ない木のおもちゃ屋さんがあった。
儲かってほしいわーこういう店。

小樽やったらルタオやろ!
ルタオのカフェで甘いやつと一緒にコーヒーを楽しんだ。
当たり前やけどおいしかった。
でもその当たり前が、当たり前じゃないんだよな。よくやったぞ。

・海鮮丼が食べたいけど2500円もしてほしくない
・ウニとイクラがどや顔で乗ってるけど、どっちもいらへん
という厳しい条件を満たした500円のマグロサーモンづけ丼を見つけた。
店の名前は【ポセイ丼】。
これでいいのか?とは思った。
だが、会社の近くにある【丼丸】で500円の海鮮丼をたまに食べていたことを踏まえると、
東京との比較にあたっては公平と言えよう。

店員のやる気は感じられなかったけど、500円にしてはおいしかった。

小樽の「メルヘン街道」はそんなご当地の食べ物屋や、オルゴールやガラス細工の店が並んでいた。

廃線が一部歩けるようになっていて、凡庸ながらスタンドバイミーや~と思った。


アホほど歩いて疲れたので、妥協してバーガーキングでコーヒー。
おいしいよ。

その後、かま栄という老舗のカマボコ工場/直売所へ。
カマボコができるまでのビデオを見た後、ガラス張りのカマボコ工場を観察しようと思ったが、
気まずくて直視できなかった。
人が手作業でやってるからな。動物園ならじーっと見たいとこなんやけど。

パンロールという、薄い食パンでカマボコを包んで揚げたやつを食べた。
食パンと言われない限りはそう思わない。

その後、小樽ビールの工場付きパブへ行って。プチ工場見学をした。
こういうのは結局自分一人しかいなくて気まずいみたいなのになりがちだ。
しかし意外と5人もいてよかった。
ビールについてちょっと詳しくなったが、ほとんど忘れた。
夜になった。
あーあこりゃ一人じゃなかなかつまらんなーとか考えながら美味いビールを飲んだ。


その後、普通に美味い味噌ラーメンを食べて、ゲストハウスにチェックインした。
なんと猫と犬がいる宿でございまして非常に楽しかったです。

猫は触っても怖がらないが、目も合わせてくれない。
犬はカバンをガサガサやっただけで「何何?」と寄ってくる。

当然ながら同居人の生活音が気になるのでカプセルホテルほど眠れなかったですね。

つづく