2016年9月26日月曜日

ぶれいぶばあさん

むかしむかし、あるところに
とてもゆうかんなおばあさんがすんでいました。
  つづく


横浜駅から関内駅までJRで移動していると、
海とは反対側に、廃線跡らしきものが本線の横を付いてきているのに気づいた。
廃線跡、つまりもう線路は撤去されているが、
明らかに線路の幅のスペースが一駅分にわたってずーっと存在する。

こういうのを見るとすぐに調べたくなる。
ちょっとした廃線ファンなのだ。

どうやら、みなとみらい線が開通したことで不要になった某鉄道会社の線らしい。
取り壊すのも金がかかるのだろうが、
この敷地を置いておいてどうするのだろうか。
何か目論見があるのだろうかね。

廃墟には特に興味がないが、
きっと働く心理的回路は似ている。
でも何がどうなってロマンを感じるのか、
整理したことがないから説明できない。
説明はあるはずなのだが、僕は知らない。

世の中なんでもかんでも説明されてしまう。
それが科学だ。
でもその説明は真実でなく、意見である。

「これは意見じゃない、事実だ!」
『というのがあなたの意見ね』
アメリカンコメディーの忘れられないワンシーン。



関内駅近くのモスバーガーで、
なんでこんなにもマクドと味が違うのだろうかと考えながら、
MCの内容とか選んでました。

1. カレーパン
2. 誰も知らないサンドイッチ
3. 大横川親水公園の猫
4. メルボルンCity Loopの歌
5. エスカレーターラブ
6. あれもこれも
7. ビッラルさんのモジャカレー
8. イングランドの女

途中で「かさじぞう」の話をしました。


(あらすじ)
貧しいじいさんばあさんは大晦日にかさを作り、
じいさんが町へ売りに行こうとするも、
雪をかぶってかわいそうに見えた地蔵に、
すべてのかさをかぶせて、じいさんは手ぶらで帰宅。
本当ならかさの売り上げでもちを作ることになっていたのだ。
この後、とんでもない修羅場が…と誰もが最悪の局面を予測したが、
事態は急展開を見せる。
じいさんの話を聞いたばあさんは
「それはいいことをしましたね。おもちは無くてもいいですよ」
と、迎え入れたのだった。

仏のようなばあさんだった。
二人はこれからも末永く幸せに暮らすに違いない。



雨が続いていたのでコインランドリーに行くことが最近多くて、
そこにあった「かさじぞう」を読んでびっくりしたので、話してみようかと思って。
子供のころはこのばあさんのやさしさには全く気付けなかった。

ブレイブバーは選別のコバケン企画がきっかけでまた出させてもらいました。
偶然やと思いますが地味におもろい人ばかりで
終始楽しかったです。
おとなしくて社交的な人が多かったな。

世の中こんなブッキングばかりではないからなぁ。
ありがとうございました。
またお邪魔します!

ぶれいぶばあさんのおはなしはつづきませんので
どうか、おたのしみになさらず。

2016年9月24日土曜日

予防接種おじさん

高校生の頃だったか、
実家の前を初老の男性が通りかかろうとした。
僕は昼を過ぎたくらいにコンビニに行った帰りか何かそんなところだった。

彼はニコニコしてとても感じがよく、人並みに髪が白く薄い。
服装もこざっぱりした、ごく普通のおじさんとおじいさんの中間の人だった。

「今ちょっと2000円ほど貸してくれませんか。あとで4時ごろですか…ここでケーキでも持って待ってますから」
彼は、お金を持たずに買い物に出かけてしまって困っているようだった。
あとでお礼をしに来る、という内容だった。

それは大変、と2000円を渡した。
もちろん彼は戻って来なかった。

しかも僕は、
それを母に話して「そんなん嘘やん」と言われるまで
だまされたことに気付かなかった。

こういうのは獲得免疫のようなものだ。
若いころに自分で体験しておかないと、
大人になってからだまされると金額が大きくなるだけでなく
頑固に信じてしまってこじらせる。

だまされ体験談などいくらでもあるが、自分だけは大丈夫と高をくくる。

生まれながらにして胡散臭さを見抜ける人は少ないように思う。

*

知り合いがアメリカで金をだまし取られたというのをFacebookで見て、
このおじさんのことを思い出した。
海外でだまし取られたとは言っても、このおじさんのやり口とほとんど変わらない。
クレジットカードがなくなって~という言い分だったそうだ。
しばらく「良いことをしたなぁ」と思ってしまうやつである。

その知り合いは海外生活が長かったので、まさかと思った。
今までいい人に恵まれていたのだろう。

*

僕もオーストラリアにいる時にそういうのは何回かあった。


その一。

夜8時くらいかな。
シドニーの、アーケードじゃない商店街のような、
店がいっぱいあってその間にベンチが設置してあるところ。

浮浪者かどうか見分けがつかない程度の小汚いおじさんが話し掛けてきた。

「金を貸してくれないか。クレジットカードの番号を教えてくれればあとで返しておくから」

まずクレジットカードの番号を教えれば返せるのかどうかが最大の疑問だった。
もちろん断った。


その二。

雨の日。
夜11時ごろ、これもシドニー。
飲みに行って家に帰ろうとしていた。
困っているっぽい30歳手前くらいの男とすれ違う。
傘を持たず、ぐっしょり濡れている。

「財布も携帯もなくして家に帰れない。6ドルほど恵んでくれないか」

僕はお金に余裕がなかったし、僕のことを【こいつなら金をだまし取れるだろう】と見積もる人々に腹が立っていたので断った。

ただ、これはもしかしたら本当だったのかもしれないなと今でも思う。
若者が一日帰れなくて死ぬ時代じゃないし許してほしい。


あとは取るに足りないようなのがもう一つあった気がするが、
詳細を語るほどの内容はない。

オーストラリアの生活ではむしろ、
ストレートにお金を乞う人の方がはるかに多かった。
信号待ちをしていたら貧しそうな人が片手をお椀にしてやってくる。
フードコートでも。
最初のほうは、こんなもんなのかなと小銭をあげたような気もするが、
それから避けるようになって、覚えていない。

僕だって、バイトのまかないと食パンが主食のような生活だったのだ。

*

こういう体験は、僕だけじゃない、
みなさんもおありなのではないでしょうか。

貸すときはあげるときだと思え、ですね。

お金には自分の名前を書くことなどできないですから、
返してもらおうなんて、川に落ちた雫を取り戻すようなものです。

とか考えて生きていると、
お金に限らず、何においても若いころほど見返りを求めなくなりました。
そして、信頼している人たちにしか尽力しなくなりました。
それでいいと思います。

授業料2000円とは安いものです。

と、そのおじさんは、おじいさんになった今も
見知らぬ町の高校生から金を巻き上げるのでした。

2016年9月13日火曜日

トンデモ本といっしょ!のコーナー


よくありますよね。
視力は必ず回復する!系の本。
ほんまに回復したらメガネもコンタクトもいらんわい。と思うのですけど。

*

僕はドキンガンで、それを気にする時期と開き直る時期があります。
強度近視は眼病のリスクが高いと言われますし。
で1年くらい前ですか、気にしてる時期に
ある視力回復法の本が100円だったので騙されたと思って買いました。

一通り(本読んでたら目悪なるやんとか突っ込みながら)読んで思ったことは、
ほんまにこのトレーニング全部やってたら、トレーニングだけで余裕で日が暮れる。
上下20秒ずつ、これを朝晩10セットずつやってください、というのがほんの一例。
できるかっちゅーねん!
でもほんまに全部をやれば視力は回復するでしょう。

ダイエット本と全く一緒ですね。
世の中にこれだけダイエット法があるのですから、
本当に続ける意思があれば世界中ガリガリのはずです。

目のライザップなどあればどうでしょう。
徹底した矯正トレーニングと食事管理で、
半年くらいでだいぶ良くなるのではないでしょうか。
英語のライザップが登場したのですから、目もありじゃないですか。

*

視力回復法がもし仮に効果があったとして(まだ信じてない)、
コンタクトが使えない僕などはメガネを段階的に買い換えないといけないのでしょうか。

コンタクトが使えないと言いましたが、病気とかではなく
親がソフトはダメだと言うのでハードを使っていて目の渇きがひどいのでメガネにしているのです。
メガネ似合いますし。

ソフトがダメなのは、目に酸素が行きにくくなるからだそうです。
(そういえば自分なりに調べたことがない)

*

最近になって、考えてみた。
視力1.0くらいに合わせてるメガネかけて
せいぜい60センチほどしか距離がないパソコンの画面を見続ける仕事をしてたらそりゃしんどいよな。
翻訳という仕事で、しかも新しい職場になってからはペーパーレスなので、
書類と見比べるということが皆無やし(環境にやさしい僕には嬉しい)。
これはもう仕事の画面に合わせてメガネ作ろう。
ということで0.6くらいしか見えないメガネを今日作ってきた。
乞うご期待。

で、もし視力が回復したらこの0.6メガネをメインにすれば良いという話。
ま、回復せんけど。
不言実行「あ、できた」を目指します。

*

メガネのことを考えてたら例の本のことを思い出したので再読してみた。
面白いことがいろいろ書いてあった。
やっぱり読むときの気持ちによって全然違うなぁ。
ひとつ、やるやんと思ったのは
「目の病気には、一度なると元に戻らないという説明がされるものがありますが、そんなことはありません」という節。

まぁたしかに戻らんと思ってるより、戻るんちゃうんかって思った方がええやろし。
目の運動をして血行が良くなれば、徐々に回復するものもある、ということらしい。
否定できない。

あとは、昔の人は目が悪くなる前に死んでいたという話。
今の寿命に合わせて目を使うとしたらかなり頑張らないといけないということですわ。

この著者はアメリカで視力回復法を開発して、
効果が認められているらしい。
まぁトンデモ本だし許してやってよ。

でもだいだいのトレーニングは医学的に理に適っている気がする。

*

というわけで、ぶっとんだトンデモ本だとも言えずすみませんね。

ダイエットと同じで、全部をやろうとするからダメになるんです。
少しでいいから目に良いことを続けようと思います。
まずは適度に寝てあげましょう。

2016年9月4日日曜日

9月のいちゃりば

次のライブは9/25(日)横浜です。

1ヶ月くらい空くのが久しぶりなので嬉しいー。
ライブがないと嬉しいのは、ライブが嫌いやからではありません。

みなさん走り幅跳びをご存知ですね。
あれはただ走って跳ぶだけではなく、
スタート地点から踏み切り線までの歩数を自分で決めて調節して、
できるだけ踏み切り線ジャストで跳躍するという技術が必要なのです。

もちろん踏み切り線を超えてジャンプすると記録なしです。

8月は310メートルのトラックに4か所、跳ぶところがありました。
もうほとんど助走しっぱなしです。
ペースが一定なのでそれはそれで楽ですけど。

9月は300メートルのトラックの250メートル地点でのみ跳べばいいのです。
だいぶのんびりできますね。

中学校の時走り幅跳びをやっていたのでこんなたとえをしていましたが、
これ以上進めるとボロが出るのは目に見えています。

30日を300メートル(1日=10メートル)に設定していますよね。
ライブ一週間前から調整を始めるとしたら70メートルも助走することになり、
そんなに助走したら踏み切り線まで来たときヘトヘトで3メートルくらいしか跳べませんよね。
実際の幅跳びでは20~30メートルに合わせるんだったと思います。


*


ところで、
レオナルドダビンチの言葉で
Simplicity is the ultimate sophistication(シンプルこそが究極の洗練やぞ)
というのがある。

「Simple is (the) best」が和製英語である疑いが強まってまいりました。
たしかにググっても他のことわざ・慣用句ほどヒットしない。

とはいえSimple is bestは使われてるっちゃ使われてた。(theありはあまりなかった)
口語ではSimple is bestもあり得ると思う。ブログとか記事のタイトルとか。

さあ…どうなんでしょうか。

竜頭蛇尾ンチ。


*以下、本体


9月も秋葉原秋田犬のオープンマイクに行ってきました。
1. 夏の終わりの始まり(キイチエモンズ)
2. ビッラルさんのモジャカレー(ベース弾き語り)

歌いたいわけでもなかったので申し訳程度にやりました。
ステージにベースが置いてあって、あっベースでやろうって思ってそうしました。
遊びに行っただけです。楽しかったです。