みな暑い暑いっていうけど僕はそんなに暑くない。
あ~じりじり焼けてる感じがする~と言われて初めて、
確かにそんな感じはするかのかなって思う。
そんなに暑くないっていうのはたぶん、
正確に言えば「暑いのが不快じゃない」ということなのだろう。
暑いのは暑い。気温が高いのはわかる。
夏になるとそれによって苛立つ人が大勢いる。
そっそんなに嫌かな?と僕は思うが、暑いのが不快なのは人間として正常だ。
ついでに僕は湿気にも強いんじゃないかと思ってきた。
ムシムシしてもう無理とか頭が痛いとか、ないから。
オーストラリアは暑いけどとてもカラッとしていた。
水不足でシャワーの時間が制限されていたくらいだ。
友人の結婚式のため日本に一時帰国したときが7月で
めっちゃ湿度を感じた。
身体を隙間なく包み込むような湿気だった。
両足の力を抜いても湿気に支えられて立っていられそうなくらい。
でも嫌じゃなかった。
あ~空気に包まれてる~と思った。
「暑さと湿気が不快だというのが、みな御挨拶ではなくどうやら本心で言っているらしい」
と真剣に考え始めたのは実はここ数年のことだ。
なんや大げさやなぁと思ってたけどほんまにムカついているらしい。
ということは俺は暑さと湿気に耐性があると言って間違いないんや。
と最近自覚始めた。
僕は冬の寒いのが苦手なので、
夏が嫌いな人の「感覚」はわからないとしても、「気持ち」だけは理解できるつもりだ。
冬が好きな人はまわりに結構いて、
「だって寒かったら着たらええやんか」と言う。
なんでや、着てもあかんから。
夏好きの僕が「暑かったら脱ぐかあおぐかしろ」と助言するくらい無意味なのだ。
だが僕は何故かサウナの楽しさがわからない。
暑さと湿気は大丈夫で何故サウナがダメなのか、
妥当な説明がまだ見つかっていない。
今年の夏はいつもより明らかに暑い。
さすがに寝る時はクーラーをつけないと眠れない。
年に数回程度あるはずの熱帯夜が数週間も続いている。
でもこんなに暑くてもまぁ別に暑いのが嫌ってわけではなく、
寝苦しいことはあるにしても、
こんなに暑くても夏は好きである。
暑いですね~って言葉を挨拶がわりに使ってるけど、
僕のは「暑くてアツいですね~」くらいの意味なのである。