2019年5月12日日曜日

アラビアータとニヒリズム


■5/11(土)住吉Fill in
『カルボナーラとニヒリズム』
w/弘明寺健太
  熊谷亮

住吉で弘明寺さん企画でした。
フライヤーを改めて見てみると弘明寺さん企画などとはどこにも書いていない。
掛け算が未知数な3人だったが、やってみるとあら不思議、
統一性があって居心地のいい組み合わせでございました。

事実はどこにも存在せず、存在するのは解釈のみだという解釈は、わかりますわ~。

この企画名が出てから「ニヒリズム」についてほんの少しだけ考えてみたところ、
(自分の思考がどこかしらニヒルだとします)
村上春樹にハマってたことやワーホリで価値観の多様性に触れたことが
影響しているんかなーと思いました。
あと、家庭が決して円満だとは言えなかったことや、
(それゆえに?)親の考えを押し付けられなかったこととかもあるだろうな。

関係あるかどうかわからないが、昔から僕は戦隊モノに興味がなかった。
車や電車が好きだった。
大人になってからの解釈では、正義の味方って、「仲良し」や「好きな人」の味方やないかってことになった。
バイキンマンも彼なりのコミュニティーで生活してるよ。
意図的に危害を加えるのは迷惑だとは思うけど、
アンパンマンも一方的に排除するんじゃなくて共生できる方法を考えるべきじゃないかな。
実は話し合って合意するエピソードとかあるのかな。

喋れば喋るほど、僕は何も知らないなと思ってくる。

MCで哲学の本についてちょっと話したのですが、
それが『哲学の謎』てやつで、哲学専攻でなくても読みやすかった。
でもやっぱ薄気味悪いんよな。好きなんやけど、深入りしたら戻って来れなさそうな恐ろしさがある。
あとは『なぜ人を殺してはいけないのか?』という本も読んでみたが
ちょっと展開がおかしかったのでオススメしない。
ヤバい方向に展開しているとかではなく、議論が実を結んでいなさ過ぎる印象だった。
知らんけど。
人を殺してはいけない理由を説明するのは難しい。
法律をなしにして、ふつうは「悲しいから」って理由になる。
では、悲しむ人が一人もいなければ殺していいのかという問いになる。
殺していい理由を説明するほうが簡単になってしまう場合がある。

まぁこういうのは答えを出すのが正しいのではなくて、
考えるためにそこにドスンと落ちきてそのままであり続けていいものなのです。

決まった正解はなく、解釈だけが存在すると考え出すと、
自分の心を置くべき所がどこなのかわからなくなってくる。
知らんがなの世界。
そんな虚無な感覚も一つとしながら、やはり一方では人のぬくもりを感じて生きていくのって僕は好きだ。

歌にするとちょうどこんな感じやなー。
こういう考えを「ヒドイ!」の一点張りする人とは僕は深く付き合えないだろう。
森山直太朗 『いつかさらばさ』
https://www.youtube.com/watch?v=7lgMKUOF_Z4


***

あくる日、
と言いたくらい話が飛んでしまいました。

Fill inはオープンマイクや客で来たっことがあるだけで、
長時間演奏するのは初めてだった。
リハやってから、緊張しそうやなーと思ってたら
案の定緊張した。

でも俺は一つ学んだぞ。
ライブの3曲目くらいで学んだぞ。
初めてやるハコでは、視線をどこに置いて歌うかを決めとけばいいらしい。
3~5つくらい目のやり場を決めてからは集中できるようになった。
ていうかこれは以前にステージングについてググった時の記事に書いてあった気もするな。学べよ。
40分も頂戴しました。ありがとうございました。

1. イングランドの女
2. 期待はずれ
3. 誰も知らないサンドイッチ
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4. 言い訳Coffee
5. いとしのディレイ
6. やかんのふたはどこへいった?
7. マフィンはどこへ消えた?
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8. 赤いホールデン
9. グッドモーニングセレナーデ
10. 虎ノ門のトラネコ
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11. あれもこれも
12. 風邪ですか

弘明寺さんと熊谷さんのステージも言うまでもなく素晴らしかった。
コンセプトがあるライブだと、より聴こうとするのがいいですね。
MCもリラックスムードでしたね~。

最後は3人で『ルビーの指環』。もっかいやりたいな。

しかも終演後の時間が長くて楽しかったっす。
めっちゃ喋りました。会いたい人たちが来てくださって嬉しかったですよ。

そうですわ、僕も含めてみんな今日はカルボナーラを食べようと思って来てたのに、
なんとカルボナーラが品切れでメニューになかったんですよ。
ま、いっか。というのもニヒリズム。

本当にニヒリズムを研究している人がこのイベントを見たら怒ったかもしれない。
でもニヒリズム的には怒るとかそんなのは存在しないのかもしれない。
まったく、みんなニヒリズムをなんだと思ってる。

ありがとうございました。