2018年5月3日木曜日

ジャズやぶれ、ジャズかぶれ


ジャズかぶれの時期というのが不定期にやってくる。
でも今回は需要があるのでそこそこ本気である。

誤解しないでいただきたいのが、
僕は音楽史やアーティストにはなんかあんまり興味が湧きにくい性分であり、
ここで言うジャズかぶれというのは音楽の形式そのものについてである。

だから、ジャズ全般の話をされてもたぶん答えられません。ごめんなさい。

知識が貧弱なのでアホみたいな文章になること請け合いなのですが、
ジャズって基本的に外れた音がたくさん鳴ってますよね。

大学くらいのころエレキギターでジャズ風のソロを弾きたいときがあって、
すごく頑張って外せる音を探したりしてた。

ここを半音ずらすと?
いや、これやったらミスに聞こえる。
う~んダサい。

そういうのはスケールを知ればほとんど解決するということに最近気付いたのです。
スケールはアマチュア音楽家にとってはタカガ&サレドなのですが、
スケールの重要性は、スケールの使い方を知るまで実感できないようです。

いかに重要か知らない間は、ええいこんなものと皆投げ捨てる。
ところが学んでみるとそれは《正しい音のはずしかたまとめ》なんですね。

「うーんどうやったらカッコよく音が外せるんや」..と悩んだ人たち、先人たちの汗と涙の結晶なのです。(たぶん)

型にはまりたくないという考えから一人で旅に出るのはよく見かけますが、
型を知らないと外れられないのでした。
でもそれに気付けるのは型を学んでからかもしれませんね。
知らなかったんですが、こういうのを守破離(しゅはり)っていうんですね。

結局、音を外したいと頭を抱えた10年前の僕は今、
型へのはまり型を学ばなあかんのやーと思ったわけです。
ほんまの意味で音を外すことができるのはスケールを熟知してからなんでしょう。

ここでひとつ言いたい。
スケールを知ったからってそれに捕らわれるのはよくないことなんだぞ。
教則本にも、スケールだけで弾くんじゃなくてお前の感性が湧けよと書いてある。
でたらめに弾くためのスイッチも持っておいたほうがいいんやろうなと思う。

知ったからってそれだけを基準にするのではなく、知らなかったときの気持ちもわかるようにしておきたい。
もはやジャズの話ではない。