2016年11月1日火曜日

不思議の国のアリス・イン・ワンダーランド


不思議の国のアリスの英語のんを持ってるのを思い出して、
もう一度読んでみた。


何年か前、英語で仕事してぇ~と思っていたときに、
古い英語の作品がネットで無料公開されていると知って印刷したものだ。
(ページ数を考えれば、古本で買っても値段が変わらんのちゃうか疑惑もある)
そのころ頑張って読んで良い気になっていた。

が、どんな終わり方か覚えていなかったので読んでみることに。(夢オチだった)

僕はアリスを日本で読んだことも見たこともない。
だから、英語でしかわからんような駄洒落がちりばめられているこの物語を、
日本語でやって果たして面白いのか? と疑問を抱いた。

駄洒落を抜きにしても面白いから世界的に人気がある。
知ってる。


というわけで、大きなお世話だがここで駄洒落を紹介。


     ***


 ネズミさん「長くて悲しいお話(テイル)なんだよ」
 アリス「確かに長いシッポ(テイル)ね…」

このあと、
アリス「えっ、シッポのクネクネ5回目やん?」
ネズミ「ちゃうわ!(I had not!)」 
アリス「結び目やて?!(A knot!) ほどいたろか?」
ネズミ「わけわからん! やめさしてもらうわ!」

となる。(ノットnotとノットknot)
ということだと思った。ちゃうかったりして。


     ***


 にせ亀(モックタートル)「学校の先生をトータスと呼んでたんだ」
 アリス「なんでトータスなの?」
 にせ亀「だって教えてくれたからじゃん!(because he taught us!)」
 グリフォン「アリス、アホな質問をすな」

タートルもトータスもカメだが、
タートルはウミガメ、トータスはリクガメのことらしい。
ここでは、学校の先生はタートルなのに、トータスと呼ばれていた。
taught us(トータス、われわれに教えました)だからである。
teachの過去形。
グリフォンにディスられて可哀想なアリス。
アリスは地中に沈み込んでしまいそうな気分になりましたとある。


     ***


 アリス「1日にどのくらい授業(レッスン)があるの?」
 にせ亀「1日目は10時間、2日目は9時間…という具合さ」
 アリス「めっちゃおもろいやん!」
 グリフォン「日ごとに少なくなる(レッスン)だろ、だから授業なんだ」

授業はlesson、減じるはlessenで発音が同じレッスンなので成り立つ駄洒落。
ここではグリフォンのおとがめなしだったので僕もホッとしました。


     ***


 王様「帽子を脱ぎなさい(take off your hat)」
 帽子野郎「私のではありません。(it isn't mine)」
 王様「泥棒だ!」
 帽子野郎「いえ、売り物なんです。自分の帽子はひとつも持っていません」

日本語ではyourを「あなたの」といちいち言わないが、
英語ではこの揚げ足取りができてしまう。
日本語版ではうまいこと訳してるんかな。


     ***


 王様「何のキラキラ(twinkling)だって?」
 帽子野郎「お茶(tea)で始まりました」
 王様「当然だ!キラキラはティーから始まるに決まっておる!」

これはスペリングの話。
twinkle(トゥインクル)の頭文字はT。
teaもTも発音はティーなので成り立つ。
日本語どうやってんねやろう。
ここの帽子野郎の発現は、意味がよくわからなかった。
よってここでの試訳も意味不明。


     ***


他にもあるし、僕が気付いてない駄洒落もあるかもしれない。
上のも間違ってるかもしれないので安易に信じないように。

あと、一般的なアリスの日本語版では
Mock turtleは「にせ亀」じゃないし、Hatterは「帽子野郎」じゃない、と思う。



アリスってたぶん、原作には挿絵が付いているんですよね。
ネットから取ったやつに挿絵がなくて、
キャラクターの外見についての描写少ないな~と思いながら読んでしまった。
半分くらい読んでから「グリフォンがわからなければ挿絵を見ろ」とかいう文があって、
あ~ってなった。


読むのがしんどかった原因。
・1865年に出版された英語
・もともと支離滅裂な会話・展開が多い
・おれの読解力が足りない


結語

良い子の現代人は黙ってディズニー版を見ようね。
苦しみながら読む話じゃない。

でも英語で言葉遊びがどうなってるか、日本人にも意識してほしいなぁ。