2016年12月10日土曜日

モバイルルーターを紛失して戻って来た感想。


職場のビルには施設内に庭みたいなのがあって、
僕はよくそこらへんのベンチで昼飯を食う。

春から秋までは良いのだが、
最近は寒さが厳しくなってきた。

それでも、日が差していて風のない日は外で食べる。
インドア派だがあくまで外が好きなのだ。

空気が止まってるのが苦手なのかな。



その日は15時くらいに昼休憩を取った。

太陽は早くもビル群に顔を半分隠していた。

お日さんは残業なくてええっすね、などと思ったが、
朝は僕より早く起きているはずだ。

サンドイッチを食べたあと、
本を読んだりスマホをいじくったりした。
その時にモバイルルーター(ポケットWi-Fi、以下ワイファイ)
をベンチに置いたらしい。

なんで置くねん。

そのまま仕事に戻った。

僕は忘れものが多いので去る時は振り返るようにしてるのに、
その時は前述のような雰囲気から楽しくなってしまって
振り返らなかった。

夜、仕事が遅くなったのでうどん屋に寄ってから帰った。

帰ってから、ワイファイがないような気がした。
ん、まぁ明日くらいに出てくるよ。

出てこなかった。
部屋を片付けてみたが部屋がきれいになっただけだった。

ワイファイがなくてもスマホは使えるが、
スマホでも大量にデータを使いそうなときや、
パソコンを使うときはワイファイが必要だ。

ホムペを更新したいが、パソコンが使えない。
そういえばテザリングできるんちゃん、と気付いて、
テザリングでパソコン使ったら普通にいけた。
(スマホのネットを使ってパソコンでネット見れるやつ)

実はワイファイいらんくない?

でもスマホのデータプランはしょぼいから動画とか見たら終わりやしな。
そんな豪華なホームページ作るなよ、
人のデータ事情考えろよ、とか思った。

別の日、うどん屋に行ってみた。
愛想良くなさそうなおっちゃんがめっちゃ愛想よく探してくれた。
モバイルルーターなんじゃそらみたいな感じだったが、
スマホのようなもんですと説明したら、
店の裏をガサガサやってくれた。

もしあったら連絡するから名前と電話番号を教えて
と言ってくれた。
おっちゃん本気出してくれた。
ありがとう。
またあのうどん屋は行くわ。

会社のビルの落とし物センターにも問い合わせたが、届いていなかった。
うどん屋にない時点でビルの施設内で落としたのが確実だったから、
落とし物センターになかったら終わりだなと思った。

ちなみに僕のワイファイは無限定額プランなので、
誰かに使いまくられて高額請求となる恐れはなかった。

でも何に悪用されるかわからないのでとりあえずウェブ上で
データ通信を止める手続きをしておいた。

というかなんであんまり焦っていないかというと、
どっちにしろ来年の2月くらいで契約が終わるからである。

契約終了の時期になるとワイモバイルからやたらと電話がかかってくる。
電話を取る気分になることなど滅多にないので
(しかも僕もあちらも仕事の時間帯なので、タイミングが合うはずがない)
この機会にとワイモバイルショップに行った。
機種変更の話もできるだろうと。

職場の近くのワイモバイルショップには窓口が2つしかなかった。
喋りまくるおばちゃんが質問しまくってて終わる気配がなかった。
そばを食ってからもう一回行った。
おばちゃんはまだいた。
順番が回ってきそうにない。

まぁ急ぐもんでもないし今日じゃなくてもええか~。

家に帰ったら青い封筒が届いていた。
ワイモバイルからだったので僕はぎょっとした。
もしやデータカードを悪用されてますよとかそういうお知らせ?

すぐさま中を確認すると、
ワイファイを拾ったと警察から連絡がありました
とのことだった。

おーまじかよかった!

警察から通信会社に連絡してSIMカードの番号で契約者を特定したんや。
さすが警察。
落とし物センターではそこまでできひんし。

翌日の昼に警察に行き、
ワイファイは無事戻って来た。
やはり職場の施設内で拾われたらしいが、
もしかすると時間が遅かったため、忘れものセンターでなく
警察に持って行かれたのかもしれない。

拾ってくれた人が常識のあるお方でよかった。
直接お礼を言うことができないのが残念だけど、
ありがとうございました。

警察にはなりたくないけど、
落とし物係での引き渡しは楽しいだろうなと思った。
来る人がみんな笑顔で帰って行くのだからね。



ワイファイが戻って来て心底嬉しかった。
が、これはワイファイの必要性と不必要性を考える機会だった。

人はこんなにもインターネット通信を使わないと生きていけないのだろうか。
データ消費量が環境に与える影響は今のところは議論されていないが、
実際はどうなんだろうが。

みんなYouTubeとかえっちな動画を見まくっているが、
もし節度を守ったとすればそれが節電、CO2削減、産業廃棄物削減、
つまりは環境破壊の少ない持続可能な社会の形成に繋がっていくのではなかろうかと著者は考える。

電気もそうやけど、
あるから無限に使っていいんじゃなくて、必要な分だけ作ろうよ。
僕らは与えられ過ぎていて、その弊害にまで普段は考えが及ばない。

寄って来たスズメにサンドイッチのかけらをあげて、
暮れ始める西日で読書でもして、
日が暮れたら電気消してすぐ寝ようぜ。

ぶ、ブログくらいは書かせてよ。